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場所の記憶の時空間性2

記憶の場所と場所の記憶について、ちょっと前に書いた。もう一つ、地理学の立場から記憶に注目する上で重要なことが、記憶の時空間性についてではないかと考えるようになった。

これまで、認知地理学において認知空間の時空間性に関心を寄せる研究が行われてきた。メンタルマップ研究や時間地理学では、認知空間は統計分析の対象として扱うことが可能であり、逆に統計的にが困難な側面については目を向けないような傾向があったのかもしれない。随って、計量的に扱うことが可能な認知空間の時空間性のある側面にのみ関心が寄せられてきたのかもしれない。

だが、たとえば場所の記憶を考えたときに、記憶として示された場所の時空間性に関心を寄せる必要があるのではないか。場所の概念は確かに非計量的な側面を重視するものである反面、まったく時空間性を持たないものではない。むしろ、いつの時代でも時間でもなく、どの場所でもないというような、時空間性を持たない場所の記憶というのは存在しないのではないか。

もう少し具体例を重ねていく。たとえば神仏や神話の世界などの宗教的世界の記憶についてはどうか。固有の時間や場所を含む記憶もあれば、永遠の時間だったりどこでもない場所の記憶という場合もありえる。震災の記憶ならば、発災の瞬間の時間-空間を指す場合や、その後の復興過程や空間的社会的な変化を含む時間-空間の記憶が指し示される場合があるだろう。その記憶の時空間性の違いを捉えることで、記憶の発信者や受信者をめぐる社会関係や政治的状況、文化的時代的背景を探る重要な手がかりになるのではないか。

戦争の記憶であれば、疎開や出征した個人の戦争体験の記憶、広島、長崎、沖縄、東京など場所の出来事としての記憶、そして政府が提示しようとする「公共の記憶」がせめぎあう状況である。そこで指し示される戦争の記憶の時空間性に着目することは、記憶を考えていく上で一つの手段になり得るのではないか。記憶が物語として現れるならば、その物語の時間-空間性に注目することがあるだろうし、物語にならない断片だとしても、集合的-非集合的な記憶の時空間性を意識することで、記憶自体の変化や記憶の主体や舞台となっている場所の状況を捉えることはできないだろうか。

でもまだ、これではまるで考える道具として鍛えられていない感じだ。もう少し掘り下げていかないと。。。

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